蔵干(ぞうかん)とは

十二支の中には、目に見えない形で 十干が入っているとされます。これを蔵干と呼びます。 命式の表には出てこないのに、通変星や 身強身弱の判断を大きく左右する、四柱推命の裏側の要素です。

なぜ十二支の中に十干があるのか

十二支はもともと季節の巡りを十二に区切ったものです。 たとえば寅は立春からの一か月ですが、その入り口はまだ冬の名残があり、 やがて春らしくなり、最後に春そのものになります。 一か月の中にも移り変わりがある、という見方から、 一つの支に複数の十干を割り当てたのが蔵干です。

余気・中気・本気

蔵干は、節入りからの経過に応じて三段階に分かれます。

余気(よき)前の季節の名残。月の最初の数日にあたります。
中気(ちゅうき)次へ移る途中の気。支によってはありません。
本気(ほんき)その支そのものの気。残りの日数すべてです。

子・卯・酉の3つには中気がなく、余気と本気だけで構成されます。 この3つは方位でいえば真北・真東・真西にあたり、 その季節の真ん中にあたる支です。

分野表

めいしるべは阿部泰山流の月律分野表を使っています。 括弧内の数字は、全体を30に分けたときの配分です。 本気は日数を持たず、余気と中気を過ぎた残りすべてになります。

支余気中気本気
子壬(10)—癸
丑癸(9)辛(3)己
寅戊(7)丙(7)甲
卯甲(10)—乙
辰乙(9)癸(3)戊
巳戊(7)庚(7)丙
午丙(10)己(10)丁
未丁(9)乙(3)己
申戊(7)壬(7)庚
酉庚(10)—辛
戌辛(9)丁(3)戊
亥戊(7)甲(7)壬

典拠は『阿部泰山全集 第2巻 四柱推命学鑑定法』の月律分野表にもとづく資料です。 流派によって配分は異なり、他の流派の表を使うと蔵干が変わることがあります。

どこを起点に数えるか

同じ30分割の比率を、柱ごとに違う時間の単位に当てはめます。

月柱その月の節入りからの経過日数
日柱生まれた日の0時からの経過時間(1目盛り48分)
時柱その時支が始まった時刻からの経過(1目盛り4分)
年柱その年の立春からの経過日数(1目盛りおよそ12日)

時柱の蔵干は4分単位で変わるため、出生時刻が分からない場合は算出しません。 めいしるべも、時刻が不明なときは時柱と時柱の蔵干を空欄にしています。

蔵干が効いてくる場面

蔵干は、天干に出ていない十干を命式に持ち込みます。 表面上は木の気が一つもないように見えても、 支の中に木が隠れていれば、その人は木の性質を内に持っていると読みます。

身強・身弱の判定でも、 月支の蔵干が日干と同じ五行かどうかが大きな判断材料になります。 命式を見るときは、支の下にある十干までを一組として見るのが基本です。

自分の蔵干を調べる

本ページの内容は、占いという文化にもとづく読み物です。 医療・法律・投資などの専門的な判断の代わりになるものではありません。