暦の吉日と凶日 — 天赦日・一粒万倍日・六曜
カレンダーの隅に小さく書かれている「大安」「一粒万倍日」。 これらは気分で決められているのではなく、決まった規則で計算されています。 どう決まるのかを見ていきます。
天赦日(てんしゃにち)
年に5〜6回しかない、最上級の吉日とされる日です。 「天が万物の罪を赦す日」という言い伝えから、この名で呼ばれています。
決まり方は単純で、季節ごとに定められた干支の日がそれにあたります。 季節の区切りは立春・立夏・立秋・立冬です。
| 季節 | 天赦日にあたる干支 |
|---|---|
| 立春〜立夏の前日 | 戊寅(つちのえとら) |
| 立夏〜立秋の前日 | 甲午(きのえうま) |
| 立秋〜立冬の前日 | 戊申(つちのえさる) |
| 立冬〜立春の前日 | 甲子(きのえね) |
干支は60日で一巡するので、それぞれの季節に1回あるかないか、という頻度になります。 年によっては5回、年によっては6回です。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒の籾が万倍に実る、という意味の吉日です。 始めたことが大きく育つ日とされ、開店や種まきに選ばれてきました。
節月ごとに決められた2つの十二支の日が該当します。 節月とは、節入り(二十四節気)で区切る月のことです。
| 節月(始まり) | 該当する十二支 |
|---|---|
| 立春から | 丑・午 |
| 啓蟄から | 酉・寅 |
| 清明から | 子・卯 |
| 立夏から | 卯・辰 |
| 芒種から | 巳・午 |
| 小暑から | 酉・午 |
| 立秋から | 子・未 |
| 白露から | 卯・申 |
| 寒露から | 酉・午 |
| 立冬から | 酉・戌 |
| 大雪から | 亥・子 |
| 小寒から | 卯・子 |
十二支は12日で一巡するので、ひと月におよそ5〜6日あります。 天赦日より頻度が高く、他の吉日と重なる日が話題になりやすいのはこのためです。
六曜(ろくよう)
大安・友引・先勝・先負・仏滅・赤口の6つです。 冠婚葬祭の日取りでよく使われますが、決まり方はとても単純で、 旧暦の月と日を足して6で割った余りで決まります。
| 余り | 六曜 |
|---|---|
| 0 | 大安 |
| 1 | 赤口 |
| 2 | 先勝 |
| 3 | 友引 |
| 4 | 先負 |
| 5 | 仏滅 |
旧暦の各月の1日は必ず同じ六曜から始まります。 月替わりで並びが飛ぶように見えるのはそのためです。
三隣亡(さんりんぼう)と不成就日(ふじょうじゅび)
避けたほうがよいとされる日もあります。ただ、これらは 「何をしても駄目な日」ではありません。 昔から建築を避ける、新しいことを始めない、と言い伝えられてきた目安です。
三隣亡
節月を3か月ずつまとめ、それぞれに決められた十二支の日が該当します。 立春・立夏・立秋・立冬から始まる月は亥の日、 啓蟄・芒種・白露・大雪から始まる月は寅の日、 清明・小暑・寒露・小寒から始まる月は午の日です。
不成就日
旧暦の月ごとに決まった日から数えて、8日おきに訪れます。 月によって起算日が変わり、ひと月に4回ほどあります。
節入りで区切るということ
ここまで何度か「節月」が出てきました。 暦の上の1日ではなく、立春・啓蟄・清明…といった節入りの日から 次の節入りの前日までを1か月と数える方法です。
四柱推命の月柱も、この節月で決まります。 2月3日生まれと2月5日生まれで年柱・月柱が変わることがあるのは、 立春をまたぐかどうかで区切りが変わるためです。
節入りの日時は年によって変わります。めいしるべは天文計算にもとづく暦表を持ち、 1900年から2100年まで対応しています。
今日の暦を見る本ページの内容は、占いという文化にもとづく読み物です。 医療・法律・投資などの専門的な判断の代わりになるものではありません。